『セルフ』(朔ユキ蔵)を買ってみた。

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朔ユキ蔵が【オナニー】漫画を描くとのことで、買っちゃいました。
予想の斜め上を行くバカさとくだらなさが最高でした。



<あらすじ>
何故かモテまくるため、【オナニー】をしたことがない主人公(24)。
彼は【オナニー】に興味を持ち、【オナニー】をマスターするため、さまざま【オナニー】に挑む!!





・・・この時点でこの漫画のくだらなさが伝わってくるかと思います。





しかし、いい年して「【オナニー】ってどうやるの?」と人に聞くわけにはいかず、【オナニー】のやり方が分からない主人公。
とりあえず、【オナニー】をネットで検索する主人公。

「そうか・・・初オナニーは登り棒なんだ・・・」




・・・チョットマテ。



その後も、プールの噴水口とか、コンニャクとか、“真面目に”いろんなオナニーを試す主人公。
極めつけは「崖の上から海に向かってオナニー」。




・・・マテマテマテ。





ネットの偏った情報に翻弄され、小学校5年生レベルの行動を取ってる主人公の姿が笑えます。
小学校〜中学校時代のアホな記憶がフラッシュバックして、奇妙な親近感です。



前作『ハクバノ王子サマ』では、じれったい大人の恋愛を描いてたが、ここにきて原点復帰。
朔ユキ蔵=オナニー漫画家」と久々に実感させてくれました。






『少女、ギターを弾く』(ワニマガジン社)

「泣くな、泣くな、泣くなよカラス・・・
 泣いてびしょぬれになるのはチンコとマンコだけでたくさんだよ。
 他力本願で酔っぱらうのは気分がいいか?」(2巻P119)
 
個人的に、朔ユキ蔵の最高傑作は『少女、ギターを弾く』です。
オナニー大好き少女が汁を撒き散らしながらギターをかき鳴らすライブ描写がメチャクチャかっこいい。
初期の椎名林檎や、大槻ケンヂなどを連想させる。
性欲と衝動。ある意味最強のバンド漫画。



クラス全員の女子をオカズにオナニー制覇を目指す『脱性少年的カイテキ妄想生活』など、同時収録の短編も傑作です。






『無軌道メルヘン』(コアマガジン)

「空に太陽、少女と性欲。そんなものを描きたくて毎日うだうだしています。」
「喜怒哀楽を遊ぶようなマンガを描けたらいいなぁ。本当にいいなぁ。」
(『無軌道メルヘン』あとがき)


『チマタのオマタ』(ワニマガジン社)

「心は少女、視線はオッサン、思考は少年、知性は青年」
(『チマタのオマタ』あとがき)


『少女、ギターを弾く』が好きなら、この2冊もオススメ。
ギラギラしてて、爆発寸前で、混沌としたカッコ良いエロ漫画を描く女性・・・
それが朔ユキ蔵






エロ漫画時代と比べると幾分丸くなった印象の朔ユキ蔵ですが、原点の【オナニー】を持ってきたあたり、今後どうなるか。
そろそろ魂を揺さぶらせるような朔ユキ蔵の漫画を読んでみたいです。



それにしても、、、いい年してこんなに一日に【オナニー】を連発した日記を書くことになるとは思わんかった。