『ジオブリーダーズ』15巻 ―崩壊前夜―

ジオブリーダーズ 15―魍魎遊撃隊 (ヤングキングコミックス)

ジオブリーダーズ 15―魍魎遊撃隊 (ヤングキングコミックス)

ジオブリーダーズ』はあまり他サイトで紹介されてるのを見ませんが、個人的にすごく好きな漫画です。
10年以上連載して面白くて、こんなに評価されない漫画も珍しい。


まぁ評価されない理由はたくさんあるんですが・・・
・絵が古臭い。
・セリフが長い。
・予想外に堅苦しい。
・ストーリーが難解。
・5巻後に読者がOVAを見た前提で6巻スタート(←特にこれはヒドい


ところがギッチョン、ちゃんと読むとめっさ面白いんです。


【魅力1】アクションシーンがすごい

爆発に巻き込まれたり、戦車と追いかけっこしたり、ビルから飛び降りたり。
例えるなら『ダイハード』ばりのB級アクションコメディ映画に近い感じ。
最近はブラックラグーンの作者と並び称されることもあって、作者の名前だけは知ってる方も多いと思います。



【魅力2】セリフ回し・小ネタ
この作者はベテランだけあって魅せ方がすごく上手い人だと思う。
生きるか死ぬかの緊迫の場面でさえ、漫才のような息のあったセリフの掛け合いが素敵。



【魅力3】見え隠れする黒さ
意味深なセリフ、不可解な謎、主人公たちの存在理由・・・
主人公たちの能天気さで隠れがちですが、怪しげな黒さが序盤から所々見受けられます。
それが一気に剥がれ落ちたのがここ最近の展開。



ネタばれになるので伏せますが、次巻の展開はちょっとヤバい。
ヘルシング』の最終巻のあとがきで作者が選ぶ10大ニュースのうち3つがソレだったのには吹きましたが(笑)、本当に衝撃的でした。
地獄はまだ序章、これからが本当の地獄。