さよならSABE先生―『さべちん』
さべちん (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
- 作者: SABE
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2009/09/30
- メディア: コミック
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なかなか本屋で売ってなかったので今更の購入になりました。
内容は比較的最近の作品の『雀ロボが行く』から、近況漫画の『ゆらさん日記』、
絶版となっていた『BEAUTIFUL MONEY』などが収録。
『雀ロボが行く』は、
・かわいい女の子
・動物ネタ
・不条理でシュールで下品なギャグ
というまさにSABEって感じの作品で普通に面白い。
『ゆらさん日記』は育児日記。
嫁さんは同じく漫画家の南Q太。(既に離婚)
SABE自体、掴み所のない飄々としてて人物像が想像し難い人だけに、SABEの私生活が見れて面白い。
SABEって普通に人間なんだぁ。(←失礼
飄々として最低なところは作風と一緒のようで何だか納得。
『BEAUTIFUL MONEY』は初期の作品。
なんでこんなほぼエロなしギャグ作品が快楽天に何年も載れたかが謎だ。
この頃から不条理なギャグは相変わらず。
今より対象年齢は高め?
フード女とかペンギン虐待女とかダッチみーちゃんとか、その後に『阿佐谷腐れ酢学園』で合流するキャラ達がそれぞれ別作品として活躍。
この頃からSABEを知ってる人は『阿佐谷腐れ酢学園』が始まった時テンション上がっただろうなー。
上記以外にも短編を数作収録。
ファンのための記念碑的な作品集となっている。
巻末にSABEの友人と思われる方からの追悼コメントがあるが、どちらもふざけた感じなのが如何にもSABEらしい。
SABEという作家はどこか類稀なる才能をチラチラ見せつつも、どこまでも悪ふざけで不真面目で掴み所のない不思議な作家だった。
彼の逝去が発表された時、知り合いが「作者自体インチキ臭くて嘘臭くて、死んだこともネタっぽくて現実味がない」というようなことを言っていてすごく納得してしまった。
死んだんだろうけど未だに実感がない。
早すぎるよ、コンニャロー。
SABE作品の入門としてはまだ割とマトモな『串やきP』とかアフタヌーンで連載してた『世界の孫』とかがオススメ。(串やきPは未完だが。)
それでハマれば『阿佐谷腐れ酢学園』がSABEの真髄って感じなのでオススメしたい。
- 作者: SABE
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
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- 作者: SABE
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阿佐谷腐れ酢学園 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
- 作者: SABE
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2003/04/10
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