『イチブトゼンブ/DIVE』

イチブトゼンブ/DIVE

イチブトゼンブ/DIVE

フラゲしてきました!
両方とも夏らしい吹っ切れた爽やかな曲で良い感じ。
3曲目『National Holiday』はまだ聞き込みが足りてないので、先にタイトルの2曲の感想おば。




【曲】
・『イチブトゼンブ』★★★
B'zにしては珍しく月9ドラマなる豪華タイアップ。
何があったビーイング!?
『眩しいサイン』『ONE ON ONE』『New Message』などに近いミディアムテンポの明るい曲。
シングルとしては珍しいタイプ。
こういう曲の方が一般ウケいいだろうに、あんまりシングルでやらないのがB'zクオリティ。
個人的にはひねくれた曲の方が好きなので(笑)、どっちかというとあまりタイプではない。




・『DIVE』★★★★
王道すぎるアップテンポの爽やかなPOPでROCKな曲。
まさにB’zの真骨頂って曲だけど、意外と同じタイプの曲って少ない?
『純情ACTION』『衝動』『スイマーよ!』辺りに近いけど、どれとも違う。
Cメロの珍しい位置にあって、面白い試み。
ライブの新しい定番曲になるのかな?





【PV】


『DIVE』はB'zとしては珍しく金がかかってそうな凝った作り。
映像が歌詞の内容と全く関係ないのが逆に素敵。
ラストサビがもろにタイアップのスイフトのCMのシーンとかぶってるのに笑った。
『イチブトゼンブ』はB'zらしい安っぽいPV。(笑





【歌詞】
どちらもかなりシンプルな歌詞。
必要最低限の言葉だけで書かれている印象。
「伝わりやすい言葉」を意識してることは最近の稲葉氏のインタビューでもよく聞きますが、今回はそれが如実に表れてると思う。



・『イチブトゼンブ』
「・・・僕らはどうして あくまで何でも征服したがる カンペキを追い求め・・・」
人と付き合ってるうち相手に理想を追い求めすぎて、それがいつしか衝突の原因となることが多々ある。
そしてそれが原因で別れてしまうことも。
自分の思い通りにならないと、どこか苛立ってしまったり。
カンペキを相手に要求することは、無粋なことだと分かっていながらも。



「・・・愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに・・・」
そんな不毛な争いを避ける答えがコレ。
相手のすべてを知ったり好きになったりする必要なんてない。
仲良くなったり付き合ったりしたってことは、その人のどこか一部を好きになったということ。
とてもいいフレーズだと思う。
いつか誰かと付き合いがうまくいかなくなった時、このフレーズを思い出せばいいと思う。



これってまんま『LOVE PHANTOM』の歌詞と同じなんですよね。
「・・・欲しい気持ちが成長しすぎて 愛することを忘れて 
   万能の君の幻を僕の中に作ってた・・・」

こっちは相手に完璧を求めすぎて別れることになった男の悲しみを歌った歌なので、正確には逆の歌詞なんですけど。
男が愛していたのは「君」じゃなく「理想の君」(=PHANTOM)だったということ。



稲葉氏も昔こういったことが原因で恋人と別れたことがあったのでしょうか。。。




・『DIVE』
「・・・できることできないことが そんなあっさりわかるの?・・・」
迷ってる暇があるなら行動しろ!ってメッセージですね。
行動するときはいつも「失敗したらどうしよう」とか「どうせ努力しても馬鹿らしい」という考えが付き纏う。
そして後になって「やっぱりあの時やっておけばよかった」と後悔する。
大抵迷った時は行動した方が良い場合が多い。



「ちっちゃくブルブルふるえるくらいならあばれろよ」(『F・E・A・R』)
「一心不乱に汗をかきまくれ 不安を全部忘れるほどに」(『一心不乱』)
「何をびびってるの キミは今!?(中略)楽しい者勝ち 動けや MOVE ON, MOVE ON, NOW」(『MOVE』)
B'zの多くの曲にはこの歌詞の傾向は多く見られます。
稲葉氏の過去の経験からきてるのだろうか。
アホみたいな努力をしたであろう稲葉氏が言うと重く感じられる。
前の両A面シングルの『MOVE』とコンセプトが同じなのは偶然なのかな?



連呼される「ラララララ」は「何ひとつ決めずに」を表したしたものですね。
他の歌手でいえば、さだまさしの『北の国から』とか、小田和正の『言葉にできない』とか、多く見られる手法。
つまり行動するときはアレコレ考えずに頭空っぽにすべしってことで、「ラララララ」なんですね。
B'zとしては珍しい手法ですかね。






デビュー21年目のB'zの幕開けに相応しい勢いあるシングル。
これからリピしまくります!