『男が読んでも面白い少女漫画』って
「何番煎じだよ!」ってくらい、ちょっと検索しただけで沢山の記事がヒットします。
そんな一括りできるほど人の好みって単純じゃないよなぁ~と、そんな記事を見つけるたび思う所存であります。
だって少年漫画や青年漫画ですら人によって好みがバラバラなんすよ。
ましてや少女漫画なんてそんな単純に一括りできるワケねーじゃん!と。
そこであくまで個人的にですが、僕が少女漫画を選んで買う際のいくつかある基準の1つを紹介します。
それは・・・
『その作品に魅力的な脇役キャラがいるか?』です。
◆少年漫画と少女漫画の大きな違い
ワンピース、進撃の巨人、NARUTO、ドラゴンボール、スラムダンク・・・etc
これら人気のある少年漫画に共通することは「何十人もの沢山のキャラクターが登場し、そのどれもが魅力的で特徴がある」ということです。
さらにいえば、「メインキャラと脇役キャラとで注がれてる愛の差が少ない」ということです。
対して少女漫画は恋愛漫画が多数を占めるため、「ヒロインとヒロインに恋するイケメン」という構図だけで成り立ちます。
よってライバルキャラなどを含めても(少年漫画と比べて)キャラ数は少なくて済みます。
また、主役級キャラと脇役キャラで圧倒的なキャラデザの差が生まれます。
言い変えると、少女漫画は主役キャラと脇役キャラとのメリハリが効いてるともいえます。
◆少年漫画と少女漫画を表紙で比べてみよう
(人気のある一般的な少年漫画の場合)
キャラデザ的に見ても、どのキャラも同じくらい力が注がれていて、もしワンピースを全く知らない人が見たら、どれが主役級キャラでどれが脇役キャラか分からないかもしれません。
(人気のある一般的な少女漫画の場合)
見てのとおり差は歴然です。(※あくまで個人的な感想です)
3枚目のデブとメガネは同じ部員なのでワンピースで例えるならサンジやウソップのポジションなのに圧倒的な落差です。(※あくまで個人的な感想です)
◆少年漫画でも通用する少女漫画家
少年漫画を読んで育った人の中には少女漫画のこの「圧倒的なキャラデザの差」に違和感を覚える人は僕以外にもいると思います。(たぶん)
しかし、少女漫画家の中にも「キャラクターによる差が少なく」「魅力的な脇役」を描く方々も沢山います。
ハチクロではメインの5人がほぼ平等に描かれているほか、デザイン事務所の先輩方、花本先生、ローマイヤ先輩など魅力的な脇役が多数でした。
そして、羽海野チカ先生は青年誌で『3月のライオン』を大成功させています。
また、多くのキャラクターが登場した『のだめカンタービレ』の二ノ宮知子先生は、現在ヤングジャンプにて『87CLOCKERS』を連載しています。
名脇役が多く登場した『となりの怪物くん』のろびこ先生も最近読切でヤングジャンプデビューを果たしました。
このように脇役にも平等に愛情を注げる人達は男向けの漫画でも通用すると言っても過言ではないでしょうか。
また『鋼の錬金術師』『ドロヘドロ』『放浪息子』などなど、主に男性向け漫画を描いている女性作家も、脇役の描き方が上手い人が多い気がします。
◆もちろん例外も
もちろん、これに当てはまらない例はいくつもあります。
先に挙げた『ちはやふる』なんて男性人気の高い作品ですし。
さらに男性漫画の中にも登場人物が主人公以外ほとんど存在しない漫画も多数あります。
何度も言いますが、あくまで僕の個人的な好みの問題です。
たぶん僕が脇役好きなだけだと思います。
(ちなみに、キャラ数の少ない少女漫画でも好きな作品はいっぱいあります。)
◆最後に
個人的に好きな少女漫画をいくつか。